ありふれた日常
こんにちは、事務長の高野です。
震災から20日が経ちました。
高野病院には、看護・介護スタッフも次々と戻ってきてくれて、とても賑やかです。
震災からずっと、ナースステーションと事務所に挟まれた場所で仕事をしている事務長、
「ICTのファイルどこにやったのぉ!!!ちゃんともどしてよぉ・・・」
と、ナース側から聞こえてくる声・・・
一時避難所から仕事に来てくれている、事務スタッフの電卓の音・・・
そんな日常的な音を聞いていると、
外が未だ復興の進まない町であることを忘れてしまいます。
双葉郡の医療機関・福祉施設はすべて原発から20キロ圏内のため
すべて退避、今後の再開の見通しはないのではないかと思われます。
広野町と境のいわき市も一部医療機関や介護施設が
建物にダメージを受けてしまいました。
高野病院は、30キロ圏内にあり、屋内退避エリアです。
地震にもびくともせず、津波の被害もありませんでした。
建物が使えて、スタッフが戻ってきて、機能している病院が、
このまま打ち捨てられてしまうのか・・・
ありふれた日常の中で、少しだけ弱気になった事務長でした。
でも・・・
高野病院は双葉郡と、いわき市の北部の医療の最後の砦だと思っています。
精神医療、地域医療、老年者医療に情熱を燃やす院長とスタッフが
ここで頑張る限り、私も負けちゃいられないと思います。
みなさんもどうか、応援してくださいね。
一日も早い町の復興を願うばかりです。
広野町 高野病院 高野英男先生
火の口に住んでいる横田亨の息子です。先生が避難なさらないで病院を運営しているとのこと。地域住民の皆さんにとってどれだけ心強いことでしょう。また職員の皆さんも避難なさらないで、患者さんのために戻ってきて仕事をなさっていることにも感激です。先生も職員さんも十分な睡眠がとれることを祈っています。
広野町の情報がありません。地震津波の被害範囲や原発による放射線被害、また広野町に残っている住民の方はどれほどいるのかなどなど。親父は3月13日に湯本の避難所から福島に連れてきました。双葉郡の復興はまだまだ先になりそうですね。一度広野に帰りたいと思っていますが入れるのかどうかも不明です。帰った折にはご挨拶に伺います。お身体に大切にお願いします。
大森中央泌尿器科内科外科クリニック 横田 崇